2022年7月29日
弘前は珈琲の街 ここでしか飲めない藩政時代の珈琲で、藩士の珈琲というそう 帯刀したお侍様から香る珈琲、おしゃれですね 乾いた午後 道を歩く侍一人 わずかな空気の移動が 薫りを運ぶ かの者は立ち止まるのか […]
2022年7月28日
夜 鼓動聞こえず 揺らぐはグラス 零れ溺れる 酒か我 明け 声を求めて 探すはカラス 仰ぎまどろみ 白き帰路
2022年7月25日
夕餉に薫る人の笑み 耳に届く 今日を誇る声 水面の宿り月も また変わらず まぶたにそよぐ桜灯(さくらとう) 頬過ぎる 今日を祝う風 さえずる木々も また変わらず
2022年7月24日
あれは私の夢か記憶か陽の光が差し込んで目の前綿毛が広がってたその中に入りたくて進もうにもそれは上からそっと私の頰をそっと撫でては危ないからと包み込んだ あれは私の夢か記憶かあつい太陽照りつけて裸足でないのに熱かった中なら […]
2022年7月23日
ぼくはうさぎ 名前はないんだ みんなぼくを「うさぎ」ってよぶんだ だってうさぎはぼくだけだから ぼくのともだちのねずみ ねずたくん ねずきちくん ねずすけくん ねずこちゃん ねずよちゃん ぼくはうさぎ ぼくのともだちのく […]
2022年7月22日
貴方に贈った花を覚えているでしょうか私の想いをそっと包んだ花びらをたまたま庭に咲いてたのと言いましたが貴方に破玲(バレ)なかったのが少し切ないです これは綺麗だと言ってくれましたが実はいつもそばに咲いていたのですよでも貴 […]
2022年7月18日
風は流れてここからどこへ 風は流れてここからそこへ そこはどこやら何処へやら 流れて行き着くその先は 風しか知らぬ いや 風さえ知らぬ 森抜け川を下り荒野過ぎ ぶつかり別れてまた会って 大きな渦に飲み込まれ 逃げ出て走る […]
2022年7月17日
藍色こびとは旅人こびと 草笛吹いて言葉とする 藍色こびとは風が好き 風に遥かを命を感じる
2022年7月16日
我が家には犬がいる 大変に臆病者である よく吠える 本当によく吠える 自らが安全地帯にいると実感できている場合は。 かたや外に出ると忍ぶ まるで存在そのものを消すが如く 目は合わせず息は殺し身動き一つ取らず忍ぶ 大変に臆 […]